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第三種冷凍機械責任者(冷凍3種)の試験対策において、過去問演習は合格の鍵を握ります。試験問題は繰り返し出題されるパターンがあり、過去問を適切に活用することで合格率を大きく高められます。
この記事では、過去問の入手方法から活用法・出題傾向の分析まで、合格に直結する情報を解説します。
この記事でわかること
- 冷凍3種の過去問の入手方法
- 科目別の出題傾向と頻出テーマ
- 過去問を使った効率的な演習サイクル
- 苦手分野の克服方法
過去問の入手方法
高圧ガス保安協会の公式サイト
試験を実施する高圧ガス保安協会のウェブサイトでは、過去の試験問題と解答が公開されています。無料でダウンロードできるため、まずはここから過去問を入手しましょう。
直近5年分程度を入手し、出題パターンを把握することが大切です。
市販の過去問集
書店では過去問集も販売されています。市販のものは解説が充実しているため、「なぜそれが正解なのか」を深く理解したい方にはおすすめです。
法令の出題傾向
法令科目(20問)の主な出題テーマと頻出ポイントを整理します。
冷凍能力の区分(毎年必出)
| 閾値 | 関連する規制 |
|---|---|
| 20トン以上 | 製造の許可が必要 |
| 50トン以上 | 冷凍保安責任者の選任義務 |
| 100トン以上 | 第三種責任者では管理不可 |
| 300トン以上 | 第二種責任者でも管理不可 |
この4つの数値は毎年出題されます。確実に覚えましょう。
定期自主検査・保安検査
- 定期自主検査: 事業者が自ら年1回以上実施、記録は3年保存
- 保安検査: 都道府県知事(または認定機関)が実施、3年に1回が原則
「どちらが年1回か」「誰が実施するか」で混同しやすいポイントです。
免許・届出関連
- 免許交付者: 都道府県知事(ボイラー技士の厚生労働大臣と混同注意)
- 受験資格: 制限なし(誰でも受験可)
- 冷凍保安責任者の選任後の届出: 遅滞なく都道府県知事等に届出
フロン排出抑制法
近年の出題で頻度が高まっているテーマです。
- 対象: CFC・HCFC・HFC(すべてのフロン類)
- 義務: 定期点検・記録保存
- 廃棄時: フロン回収業者への引き渡しが義務
保安管理技術の出題傾向
保安管理技術(15問)の主な出題テーマを整理します。
冷凍サイクル(毎年多数出題)
- 4工程の順序(圧縮→凝縮→膨張→蒸発)
- 各工程での冷媒の状態変化
- 各機器の役割(圧縮機・凝縮器・膨張弁・蒸発器)
冷凍サイクルを図で描けるレベルまで理解することが目標です。
圧力・温度の関係
- 蒸発温度が高いほどCOPが向上する
- 凝縮温度が低いほどCOPが向上する
- 不凝縮ガスが混入すると凝縮圧力が上昇する
各要因の影響の「方向性(上がる・下がる)」を正確に把握しましょう。
安全装置
- 安全弁(圧力超過で自動開放・繰り返し使用可)
- 圧力開閉器(高圧カット・低圧カット)
- 液バックの原因と防止策
効率的な演習サイクル
過去問を最大限に活用するための演習サイクルを紹介します。
ステップ1: 一通り解いてみる(1周目)
まず1年分を通して解いてみます。正解率は気にせず、「どんな問題が出るか」「どの分野が弱いか」を把握することが目的です。
採点後、全問題を「確実に解ける問題」「理解が曖昧な問題」「全くわからない問題」の3段階に分類します。
ステップ2: 弱点を補強する(テキスト→問題のサイクル)
「理解が曖昧」「全くわからない」問題についてテキストで復習し、再度同じ問題に挑戦します。このサイクルを繰り返すことで知識が定着します。
ステップ3: 複数年分を繰り返し演習する(2〜3周目)
5〜10年分の過去問を繰り返し解きます。繰り返す中で「同じ問題のパターン」が見えてくるため、出題形式への対応力が高まります。
演習のスケジュール目安
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 試験8週前まで | テキスト学習中心 |
| 試験6〜8週前 | 過去問1〜2年分を演習(1周目) |
| 試験4〜6週前 | 弱点分野の補強→過去問再演習 |
| 試験2〜4週前 | 5〜10年分を繰り返し演習 |
| 試験直前 | 苦手問題の最終確認 |
まとめ
冷凍3種の過去問活用法のポイントは次の3つです。
- 高圧ガス保安協会の公式サイトから過去問を入手する
- 出題頻度の高いテーマを優先して対策する(冷凍能力の区分・冷凍サイクル)
- 過去問を複数年分、繰り返し演習する
試験は年1回のみのため、直前に焦らないよう早めに演習を開始することが大切です。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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