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「衛生管理者を取らないといけないが、仕事が忙しくて勉強する時間がない」——そんな悩みを抱えている社会人は少なくないでしょう。会社から取得を求められているが、残業続きで学習時間が確保できない状況は珍しくありません。
この記事では、忙しい社会人でも衛生管理者に短期合格するための具体的な戦略を解説します。
短期合格のための前提知識
衛生管理者試験の特性を利用する
衛生管理者試験は以下の特性があり、短期合格との相性が良い試験です。
- 月2〜4回受験機会がある: 試験に失敗しても翌月・翌々月にすぐリカバリーできる
- 出題傾向が安定している: 同じテーマが繰り返し出題される
- 問題の型が決まっている: 引っかけパターンが決まっており、慣れると対応しやすい
これらを最大限に活用するのが短期合格の鍵です。
短期合格に必要な最低限の学習時間
第二種: 最低50〜60時間 第一種: 最低80〜100時間
完璧を目指すのではなく「合格ライン(全体60%以上・各科目40%以上)を超えること」に集中する意識が大切です。
短期合格戦略の5ステップ
ステップ1: 受験日を今すぐ決める
学習を始める前に、最初にやることは受験日の確定です。
安全衛生技術試験協会の公式サイトで、自分が受験するセンターの直近の試験日程を確認し、目標受験日を設定してください。締め切りに向かって逆算することで、学習に必然的な緊張感が生まれます。
推奨: 学習開始から8〜10週後の試験日を設定する
ステップ2: 科目の優先度を設定する
全科目を均等に勉強する時間がない場合、科目ごとの優先度を設定します。
| 科目 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| 労働生理 | 最高 | 身体知識ベースで覚えやすく、満点を狙いやすい |
| 関係法令(有害業務なし) | 高 | 第一・第二種共通で出題量が多い |
| 労働衛生(有害業務なし) | 高 | 数値の暗記中心で対策しやすい |
| 関係法令(有害業務あり) | 中 | 第一種のみ。有害業務の規則の対応関係を整理 |
| 労働衛生(有害業務あり) | 中 | 有機溶剤分類など暗記が必要 |
科目ごとに40%以上の得点が必要なため、「捨て科目」は作れません。ただし、完璧を求めず「最低40%の確保」を目標にすれば時間を節約できます。
ステップ3: 問題ファーストで学習を始める
テキストを最初から丁寧に読む「テキストファースト学習法」は時間がかかります。短期合格のためには、最初から問題を解く「問題ファースト学習法」が効果的です。
実践手順
- まず予想問題・過去問を解く(テキストなしで)
- 間違えた問題の解説を読む
- 必要に応じてテキストの該当箇所を確認する
- 翌日また問題を解く
このサイクルを繰り返すことで、「試験に出る知識だけ」を効率よく習得できます。
ステップ4: スキマ時間を徹底活用する
社会人の学習時間は「まとまった学習時間」より「スキマ時間の積み重ね」が現実的です。
| 場面 | 活用法 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 通勤電車(往路) | スマホで予想問題を解く | 20〜30分 |
| 通勤電車(復路) | 間違えた問題の解説確認 | 20〜30分 |
| 昼休み | 数値一覧表・語呂合わせの確認 | 10〜15分 |
| 就寝前 | その日学んだ内容を軽く振り返る | 10〜15分 |
| 週末の朝 | まとめ演習(集中学習) | 1〜2時間 |
1日合計: 60〜90分を確保できれば、8〜10週での合格が現実的です。
ステップ5: 直前期に覚えることを絞り込む
試験2週間前になったら、完璧な理解より「確実に覚えている知識を増やす」ことに集中します。
直前期にやること
- 自作の「数値一覧表」を毎日確認する
- 繰り返し間違える問題に集中する
- 新しい問題より苦手問題の反復演習
直前期にやってはいけないこと
- 新しいテキストや問題集に手を出す
- 全科目を広く浅く見直す(絞り込みが大切)
時間別の1日学習プラン
平日のプラン(通勤1時間・昼休みあり)
朝(通勤中): 予想問題10〜15問を解く(25分) 昼(昼休み): 間違えた問題の解説を確認(15分) 夜(就寝前): 数値一覧表を確認・当日の振り返り(15分)
合計: 55分
週末のプラン(2時間確保)
午前中(1.5時間): 弱点科目の集中演習 午後(30分): その週の間違えた問題のまとめ復習
挫折しないためのメンタル管理
「完璧主義」を手放す
短期合格において最大の敵は「全部理解してから次に進もう」という完璧主義です。60%以上の得点で合格できる試験では、わからない部分を残しながら進んでいくことが合格への近道です。
小さなゴールを設定する
「今週は労働生理の問題を30問解く」「来週は関係法令の数値を全部覚える」という小さなゴールを週単位で設定し、達成感を積み重ねましょう。
試験機会の多さを活かす
月2〜4回の試験機会があるため、一度で受かろうと焦りすぎる必要はありません。ただ、受験日を決めて計画的に進めることが短期合格の第一条件です。
まとめ
- 受験日を先に決めて逆算で計画を立てる
- 「問題ファースト」の学習法でムダを省く
- スキマ時間を積み重ねて1日1時間の学習を確保する
- 直前期は新しい問題より苦手問題の反復演習に集中
- 科目ごとに40%以上を確保することを意識しながら、全体60%以上を目指す
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監修・執筆
setsucan 編集部
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