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第二種電気工事士は、独学で一発合格できる国家資格です。電気技術者試験センターの公式データによると、令和7年度の学科合格率は上期57.7%・下期55.4%、技能合格率は上期72.0%・下期71.4%。正しい手順で対策すれば、電気の知識ゼロでも合格圏に入れます。
ここからは独学で一発合格するための5ステップを、2026年度のCBT受験期間46日間への延長も踏まえて紹介します。
第二種電気工事士の難易度と合格率【2026年度最新】
第二種電気工事士の合格率は、国家資格の中では高めです。令和7年度(2025年度)の実績は以下の通り。
| 試験 | 上期合格率 | 下期合格率 |
|---|---|---|
| 学科試験(筆記・CBT) | 57.7% | 55.4% |
| 技能試験 | 72.0% | 71.4% |
※合格率は年度により変動します。最新データは電気技術者試験センター公式サイトをご確認ください。
学科試験は50問中30問以上の正解(60%以上)で合格。技能試験は事前公表された候補問題13問のうち1問が出題され、40分以内に欠陥なく完成させれば合格です。
受験資格に年齢・学歴の制限はありません。電気工事士法に基づく国家資格で、ビルメン業界では面接時に保有を求める企業が増えています。
合格率の推移と難易度分析では、過去10年分のデータをまとめています。
勉強時間の目安|学科と技能でどれだけかかる?
初心者が独学で合格するのに必要な勉強時間は、合計100〜200時間が一般的な目安です。学科と技能で内訳が違います。
| 学習者のタイプ | 学科 | 技能 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 電気の知識ゼロ | 50〜150時間 | 40〜50時間 | 100〜200時間 |
| 電気の基礎知識あり | 30〜60時間 | 20〜30時間 | 50〜90時間 |
| 電気工事の実務経験あり | 20〜40時間 | 10〜20時間 | 30〜60時間 |
※各予備校・合格者の報告に基づく目安であり、個人差があります。

1日1時間なら約4〜6ヶ月、1日2時間なら約2〜3ヶ月で合格ライン。働きながらでも無理のないペースです。
独学合格者の中には、学科対策40時間で84点を取った方や、電気の知識ゼロから92時間で一発合格した方もいます(※個人の体験であり、結果には個人差があります)。
独学で合格する5ステップ勉強法
この順番で進めれば、無駄なく合格まで最短距離で走れます。

ステップ1: テキストで電気の基礎を掴む(2週間)
最初の2週間は、市販テキスト1冊で全体像を掴む。精読は不要。細かい数値や公式は過去問を解く段階で覚えれば十分です。
テキスト選びのポイントは3つ。
- 図やイラストが豊富で、電気回路をビジュアルで理解できる
- 出題頻度の高い分野が明示されている
- 過去問への導線がある(巻末に過去問が収録されているとなお良い)
この段階で最優先なのは電気用図記号の暗記。配線図問題は毎年確実に出題されます。スイッチ・コンセント・接地端子などの記号を早めに頭に入れておくと、以降の学習がスムーズに進みます。
セツキャンの用語集では、図記号を含む508語を無料で確認できます。テキスト学習の補助にどうぞ。
ステップ2: 過去問を5年分×3周で学科を固める(4〜6週間)
学科対策の王道は過去問の反復。出題パターンは固定化されており、5年分を3周すれば本番で「見たことある」問題がかなり出ます。
3周の進め方
- 1周目: 時間を気にせず全問を解く。正答率を記録し、弱点分野を特定
- 2周目: 間違えた問題を中心に解き直す。解説で「なぜその答えか」を理解する
- 3周目: 通しで解いて、合格ラインの60%を安定して超えるか確認
セツキャンでは過去問800問超を無料で公開中。まずは過去問を解いてみるところから始めてみてください。
計算問題が苦手なら、捨てても受かる。計算問題は例年10問前後(全50問中)で、残りの法令・図記号・材料・工具を確実に正解すれば合格ラインに届きます。
第二種電気工事士の過去問を無料で解くでは、セツキャンの過去問800問超を使った学習法を紹介しています。登録不要・無料で繰り返し解けるので、過去問集を買わずに対策できます。
ステップ3: CBTで学科を受験する(2026年度は46日間)
2026年度(令和8年度)から、CBT方式の受験可能期間が大幅に延びました。従来の18日間から約2.5倍の46日間に拡大。
| 試験回 | CBT期間 | 筆記試験日 |
|---|---|---|
| 上期 | 2026年4月23日〜6月7日 | 2026年5月24日 |
| 下期 | 2026年9月24日〜11月8日 | 2026年10月25日 |
※2026年度(令和8年度)時点の情報です。最新の日程は電気技術者試験センター公式サイトでご確認ください。
46日間の中から都合に合う日時・会場を選んで受験できます。シフト勤務の人でも、休みに合わせて受験日を決められるのが強みです。
受験手数料は2026年度時点でネット申し込み11,100円、郵送12,500円。ネットのほうが1,400円安く、手続きも早い。
2026年度の試験日程と申込方法で、申し込みの手順から注意点まで詳しくまとめています。
ステップ4: 複線図を完璧にする(1週間)
技能試験の合否は複線図で決まる。学科合格から技能試験までの約1〜2ヶ月、その最初の1週間を複線図の練習に充てます。
複線図の描き方は4ステップ。
- 電源の接地側(白線)を負荷・コンセントに接続
- 電源の非接地側(黒線)をスイッチ・コンセントに接続
- スイッチと対応する負荷を結線
- 接地線(緑線)があれば接続
候補問題13問すべて、見なくても描ける状態がゴールです。1日2問ずつ描けば、1週間で全問2周できます。
ステップ5: 候補問題13問を実技練習する(3〜4週間)
技能試験では候補問題13問のうち1問が出題されます。どれが出るかは当日までわからないので、全問を完成させる練習が必要です。
練習のスケジュール例
| 週 | 内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1週目 | 候補問題No.1〜7を各1回施工 | 正確に完成させる(時間制限なし) |
| 2週目 | 候補問題No.8〜13を各1回施工 | 正確に完成させる(時間制限なし) |
| 3週目 | 苦手な問題を重点的に反復 | 35分以内で完成させる |
| 4週目 | ランダムに問題を選んで通し練習 | 30分以内で完成させる |
技能で落ちるパターンのワースト3は、時間切れ・ランプレセプタクルの施工ミス・渡り線の付け忘れ。この3つを意識して練習するだけで、不合格リスクはかなり下がります。
技能試験対策の完全ガイドで、欠陥基準の一覧と候補問題ごとの注意点を解説しています。
トータルコストの内訳|約4〜5万円で取得可能
独学なら約4〜5万円で取れます。一般的な通信講座だと7〜10万円なので、3〜5万円の差。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| テキスト(学科+技能) | 4,000〜6,000円 |
| 工具セット | 8,000〜15,000円 |
| 練習材料(電線・器具) | 10,000〜18,000円 |
| 受験手数料(ネット申込) | 11,100円 |
| 免状申請手数料 | 5,300円(納付方法は都道府県により異なる) |
| 合計 | 約38,400〜55,400円 |
※金額は2026年3月時点の情報です。

最もコストがかかるのは工具セットと練習材料です。工具は実務でもそのまま使えるので、安物よりしっかりしたものを選んだほうがいい。練習材料は1回分で約10,000円、2回分で約18,000円が相場です。
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ビルメン4点セットの中での電工2種の位置づけ
ビルメン4点セット(電工2種・危険物乙4・二級ボイラー技士・第三種冷凍機械責任者)の中で、電工2種が最優先。理由は単純で、設備管理の現場では電気に関わる作業が毎日のように発生するからです。
ビルメン4点セットの推奨取得順序
- 第二種電気工事士(最重要・求人の必須条件になりやすい)
- 危険物取扱者 乙種第4類(学科のみで取得しやすい)
- 二級ボイラー技士(実務講習が必要だが難易度は低い)
- 第三種冷凍機械責任者(年1回の試験・11月のみ)
ビルメン業界の求人では、電工2種を必須条件にする企業が増えています。未経験からの転職でも、電工2種があれば書類選考で有利に働く傾向があります。
ビルメン4点セット取得順序ロードマップで、4資格の効率的な取得スケジュールを解説しています。
よくある質問
第二種電気工事士は独学で合格できますか?
合格できます。学科合格率は55〜58%で、過去問を3周すれば独学でも十分合格圏です。通信講座なしでも、市販テキスト1冊と無料過去問で対策できます。
電気の知識ゼロでも受かりますか?
受かります。受験者の多くは電気の実務未経験者です。テキストで基礎を学び、過去問を繰り返せば100〜200時間で合格レベルに届きます。
働きながらでも合格できますか?
できます。1日1時間の勉強で約4〜6ヶ月が目安。2026年度はCBTの受験可能期間が46日間に延長されたので、仕事の都合に合わせて受験日を選べます。
技能試験で落ちる人の共通点は?
時間切れ、ランプレセプタクルの施工ミス、渡り線の付け忘れ。この三大パターンです。候補問題13問を事前に練習して、1問30分以内で完成させる力をつけておけば防げます。
まずは過去問から始めてみませんか?
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学科の基礎固めには用語集で復習する →もあわせてどうぞ。508語を網羅しています。
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setsucan 編集部
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