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第二種電気工事士の受験を検討している方がまず気になるのは「自分に合格できるか」という点です。合格率のデータを見れば、試験の難易度の実態を把握できます。
この記事では、第二種電気工事士の合格率の推移と難易度を詳しく分析します。
直近の合格率まとめ
学科試験の合格率
| 年度 | 上期合格率 | 下期合格率 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024) | 62.1% | 58.3% | 約60% |
| 令和5年度(2023) | 64.8% | 60.2% | 約62% |
| 令和4年度(2022) | 58.4% | 61.1% | 約60% |
| 令和3年度(2021) | 59.7% | 63.5% | 約62% |
| 令和2年度(2020) | 66.3% | 62.1% | 約64% |
学科試験の合格率は概ね**55〜70%**の範囲で推移しています。
技能試験の合格率
| 年度 | 上期合格率 | 下期合格率 | 平均 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024) | 72.8% | 70.4% | 約72% |
| 令和5年度(2023) | 74.1% | 68.9% | 約72% |
| 令和4年度(2022) | 70.6% | 73.2% | 約72% |
| 令和3年度(2021) | 71.3% | 75.0% | 約73% |
| 令和2年度(2020) | 73.5% | 69.8% | 約72% |
技能試験の合格率は概ね**68〜75%**の範囲で安定しています。
最終合格率(学科・技能の両方を突破した割合)
学科試験の受験者が全員技能試験を受けるわけではありませんが、大まかに計算すると:
- 学科合格率:約60%
- 技能合格率:約72%
- 最終合格率の推計:約43%
受験申込者全体に対する最終合格率は約40〜45%程度と見られています。
合格率から読み取れること
学科試験:半数以上が合格できる
合格率55〜70%という数字は、しっかり対策した人の多くが合格できることを示しています。
ただし注意が必要なのは「受験者の全員が対策済みとは限らない」という点です。申し込んだものの十分な準備ができずに受験した方も含まれているため、きちんと勉強した方の合格率はさらに高くなります。
逆に言えば、勉強した人の割合で見ると合格率は70〜80%程度と考えられます。
技能試験:学科より合格率が高い
技能試験の合格率は毎年70%を超えています。これは以下の理由によるものと考えられます。
- 学科試験を突破した受験者だけが受験する:ある程度の学力と学習習慣がある方が多い
- 候補問題が事前公表される:全問を練習すれば本番で見知らぬ問題は出ない
- 合否基準が欠陥の有無:時間内に完成して欠陥がなければ合格できる
技能試験は「知識問題の合否」ではなく「施工の正確さ」を問うため、練習量に合格率が直結します。
難易度の変化:年度別の特徴
合格率が低い年度の共通点
合格率が下がる年度には以下の傾向があります。
- 計算問題の難化(電気理論・配線設計)
- 新しい電気機器や規格に関する出題
- 配線図問題の構成が複雑化
合格率が高い年度の共通点
- 過去問と類似した問題が多く出題
- 暗記で対応できる問題の割合が高い
- 計算問題の難易度が標準的
制度改正の影響
近年、試験制度に変更はありませんが、技術の進化に合わせてLED照明・スマートメーター・EVコンセントに関連する問題が徐々に増えてきています。
他の電気系資格との難易度比較
| 資格 | 難易度 | 合格率の目安 |
|---|---|---|
| 第二種電気工事士 | ★★☆☆☆ | 学科60% / 技能72% |
| 第一種電気工事士 | ★★★☆☆ | 学科40% / 技能65% |
| 電験三種(電気主任技術者) | ★★★★☆ | 科目合格率10〜30% |
| 電気工事施工管理技士(2級) | ★★★☆☆ | 第一次55% / 第二次62% |
第二種電気工事士は電気系資格の中では登竜門クラスに位置します。電験三種や施工管理技士と比べると難易度は低く、対策次第で合格が狙いやすい資格です。
合格できない人の共通パターン
学科試験で不合格になる理由
**最も多いのが「準備不足」**です。申し込んだものの十分な学習時間を確保できなかったケースが多いとされています。
- 計算問題を完全に捨てて合格ラインに届かない
- 配線図問題(10問)の対策が不十分
- 直前期に詰め込もうとして広さが足りない
技能試験で不合格になる理由
技能試験は「欠陥がなければ合格」ですが、欠陥が発生する主な原因は以下の通りです。
- 極性の逆接続(白線・黒線の間違い)
- 差込コネクタの挿入不足(引っ張ると抜ける状態)
- 電線の傷(ストリッパーで芯線に傷をつけた)
- 施工条件と異なる配線(問題をよく読んでいない)
いずれも練習段階から意識することで防げるミスです。
合格するために必要な実力の目安
学科試験の目標スコア
| 過去問の得点 | 評価 |
|---|---|
| 40点以上(80%以上) | 余裕で合格圏 |
| 35〜39点(70〜78%) | 合格確実圏 |
| 30〜34点(60〜68%) | 合格ライン(最低目標) |
| 29点以下(58%以下) | 追加学習が必要 |
試験前の模擬試験で安定して35点以上を取れている状態が理想です。
技能試験の目標レベル
- 全13候補問題を40分以内に完成させられる
- 欠陥基準を暗記していて、施工中に自分でチェックできる
- 緊張しても手が動くくらい体に施工が染み込んでいる
まとめ
第二種電気工事士の合格率と難易度をまとめます。
- 学科試験の合格率は**55〜70%**で安定
- 技能試験の合格率は**68〜75%**と高め
- 全体として「きちんと準備した人が合格できる」難易度
- 計算問題・複線図を早めに対策することが合格の鍵
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監修・執筆
setsucan 編集部
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