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「50代から電気工事士の資格を取れるの?」「文系だけど計算問題が心配」という声は多く聞かれます。結論から言えば、50代・文系出身でも第二種電気工事士に合格することは十分可能です。
この記事では、電気の知識がほとんどない方が第二種電気工事士に合格するための学習法を解説します。
50代・文系の合格率について
第二種電気工事士の受験者は30〜50代の社会人が多く、電気の専門知識がない状態からスタートする方も少なくありません。
公式に年代別合格率は公表されていませんが、以下のことが言えます。
- 学科試験の合格率は全体で55〜70%程度
- しっかり対策すれば年齢・学歴に関係なく合格できる試験
- 計算問題は「全問正解」は不要(捨て問も戦略のうち)
50代で電気工事士の資格を取得し、定年後のキャリアに活かす方も増えています。
最初に知っておくべきこと
第二種電気工事士の試験構成
| 試験 | 内容 | 合格ライン |
|---|---|---|
| 学科試験 | 四肢択一・50問 | 60点以上(30問以上正解) |
| 技能試験 | 配線作業・40分 | 欠陥なし |
学科試験に合格した人だけが技能試験を受けられます。まず学科試験の合格を目指します。
電気の知識ゼロでも受かる理由
第二種電気工事士の学科試験は「暗記問題が全体の70〜80%」を占めます。配線図・電気機器の名称・施工方法・法令の多くは、理解よりも記憶で解ける問題です。
計算問題は約10〜15問程度あり、苦手な方でも「簡単な公式の問題だけ取れれば十分」な設計になっています。
50代・文系向けの学習計画
推奨学習期間と時間
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 学習期間 | 4〜6ヶ月 |
| 1日の学習時間 | 1〜1.5時間 |
| 合計学習時間 | 150〜200時間 |
若い頃より記憶が定着するまでに時間がかかることを考慮して、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
月別の学習計画(6ヶ月コース)
1ヶ月目:全体把握と基礎固め
- テキストを1冊決めて最初から最後まで読む
- 「何が出題されるのか」を把握することが目的
- 難しい部分は読み飛ばしてOK
2〜3ヶ月目:分野別の学習
- 配線図の図記号を覚える(毎日少しずつ)
- 電気機器・器具の名称と用途を覚える
- 簡単な計算問題(オームの法則・電力計算)をマスターする
4〜5ヶ月目:過去問演習
- 過去問を年度順に解いていく
- 間違えた問題の解説を必ず読む
- 苦手分野をテキストに戻って復習する
6ヶ月目:仕上げと模擬試験
- 直近3年分を時間計測して本番形式で解く
- 苦手問題の最終確認
- 技能試験の複線図練習を先行して始める
計算問題が苦手な方への対策
「全部捨てない・全部やらない」の割り切り
計算問題で最初に決めるべきことは「何を捨てて、何を取るか」です。
必ず取りに行く計算(公式を1つ覚えるだけ)
- オームの法則:V = I × R → 数値を代入するだけ
- 電力計算:P = V × I → 数値を代入するだけ
捨てても問題ない計算
- 複雑な三相交流の計算
- ベクトル図を使う問題
- 複雑な電圧降下の計算
この割り切りを早めにすることで、計算に悩む時間を減らして暗記系の学習に時間を使えます。
計算問題の効率的な攻略法
公式を「日常の言葉」に置き換えると覚えやすくなります。
- V = I × R は「電圧 = 電流 × 抵抗」→ 「どのくらい押すか = どのくらい流れるか × 流れにくさ」
- P = V × I は「電力 = 電圧 × 電流」→ 「消費量 = 圧力 × 流量」
50代の学習で気をつけること
短時間学習を毎日継続する
まとめて長時間勉強するより、毎日1時間を継続する方が記憶に定着します。特に50代以降は「分散学習(時間をあけて繰り返す)」の効果が高い研究結果があります。
書いて覚える
スマホやPCで見るだけより、手を動かして書く方が記憶に残りやすいです。図記号・機器の名称・公式などは紙に書きながら覚えることをおすすめします。
過去問の繰り返し回数を多くする
初めて解いた問題を次に解くのは2〜3日後、その次は1週間後など、間隔を空けて繰り返し解くことで長期記憶に定着します。
技能試験の準備
学科試験に合格したら、技能試験の準備を始めます。
50代の方が意識すべき技能試験のポイント
- 40分という時間制限は若い方でも厳しい。早めに練習を始める
- 繰り返し練習することで手が自然に動くようになる
- 工具の使い方(ストリッパー・圧着工具)は最初にしっかり習得する
技能試験の合格率は70%以上あるため、候補問題を全部練習すれば合格できます。
合格後のキャリア活用
50代で第二種電気工事士を取得した後の活用法には以下があります。
- 定年後の電気工事業への転職・独立
- ビルメンテナンス(設備管理)業への転職
- 副業として小規模電気工事の受注
- 上位資格(第一種電気工事士)へのステップアップ
電気工事士は年齢に関係なく需要がある資格です。
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まとめ
50代・文系出身でも第二種電気工事士に合格するためのポイントをまとめます。
- 学習期間は余裕を持って6ヶ月コース(1日1〜1.5時間)
- 計算問題は完全には捨てない(簡単な公式問題は必ず取る)
- 暗記系(配線図・器具名・施工方法)を得点源にする
- 毎日の継続と繰り返しが合格への最短ルート
年齢を理由にあきらめる必要はありません。正しい学習計画で取り組めば、50代・文系出身でも合格できる試験です。setsucanの無料問題集も活用して、着実に合格を目指してください。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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