目次
第一種電気工事士の試験に向けて、「何時間勉強すればいいの?」という疑問は多くの受験者が持つ最初の悩みです。合格に必要な勉強時間は、受験者の背景によって大きく異なります。
この記事では、第二種取得者・実務経験者・初学者のそれぞれの状況に応じた目安時間と、学科・技能別の効率的な学習計画を解説します。
合格に必要な勉強時間の目安
状況別の学習時間の目安
| 受験者の状況 | 目安の学習時間 |
|---|---|
| 第二種取得済み・実務経験3年以上 | 100〜150時間 |
| 第二種取得済み・実務経験あり | 150〜200時間 |
| 第二種取得済み・実務経験なし | 200〜250時間 |
| 電気の知識が少ない方(初学者) | 250〜350時間 |
第一種の試験範囲には、第二種の知識に加えて「高圧受電設備・自家用電気工作物・需要率・力率改善」などの上位テーマが含まれます。第二種の学習経験があるほど、効率的に差分を補完できます。
学科試験と技能試験の配分目安
| 試験種別 | 学習時間の配分 |
|---|---|
| 学科試験(筆記) | 全体の60〜65% |
| 技能試験(実技) | 全体の35〜40% |
学科試験を突破することが最初のハードルです。技能試験は候補問題が事前に公表されるため、反復練習で確実に対応できます。
学科試験の学習計画
出題傾向と重点分野
第一種の学科試験は50問(100点満点)で、60点以上が合格ラインです。
| 出題分野 | 問題数 | 攻略の優先度 |
|---|---|---|
| 配線図 | 10問 | 最優先 |
| 電気に関する基礎理論 | 5〜7問 | 高 |
| 配電理論・配線設計 | 5〜7問 | 高 |
| 自家用電気工作物の保守・管理 | 5〜7問 | 高(第一種固有) |
| 電気機器・蓄電池等 | 4〜6問 | 中 |
| 電気工事の施工方法 | 5〜7問 | 中 |
| 電気工事の検査方法 | 3〜5問 | 中 |
| 電気応用 | 1〜3問 | 低 |
学習ステップ(学科試験)
第1ステップ(全体把握:1〜2週間)
テキストで試験範囲全体をざっと読む。完璧に理解しようとせず、どんなテーマが出るかを把握することが目的。
第2ステップ(過去問演習:4〜6週間)
過去問を年度順ではなく分野別に解く。正解した問題よりも間違えた問題の解説を読み込む。
第3ステップ(弱点補強:2〜3週間)
繰り返し間違える分野・用語を集中的に復習。高圧受電設備の機器名称・役割は確実に押さえる。
第4ステップ(仕上げ:1〜2週間)
直近3年分の過去問を本番と同じ形式(時間計測)で解く。安定して35問以上(70%)取れていれば合格圏内。
高圧受電設備の重点学習
第二種にない第一種固有のテーマとして、以下は必ず押さえてください。
- 遮断器・断路器の違いと操作順序
- CT(変流器)の二次側開放禁止の理由
- 進相コンデンサと力率改善の仕組み
- 需要率・負荷率・不等率の計算式
- 年次点検・月次点検の内容と周期
技能試験の学習計画
技能試験の概要
技能試験は事前に発表される候補問題(例年13問程度)の中から1問が出題されます。40分以内に配線を完成させ、欠陥がなければ合格です。
技能試験の学習ステップ
第1ステップ(複線図の習得:1〜2週間)
配線作業の前に、複線図をすばやく正確に描けるようになることが最優先です。複線図が正しく描けなければ、作業も正しくできません。
第2ステップ(工具操作の習得:1週間)
電線のストリッピング・圧着作業・器具への接続を練習。正確さより丁寧さを意識して基礎を固める。
第3ステップ(候補問題を全問練習:4〜6週間)
候補問題を1問ずつ練習。最初は制限時間を気にせず、正確さを優先する。全問1周したら時間を計りながら2周目に入る。
第4ステップ(タイムを意識した仕上げ:2〜3週間)
全候補問題を40分以内に完成させる練習を繰り返す。苦手な候補問題は追加で3〜5回反復する。
効率的な学習スケジュールの組み方
試験日程から逆算する
- 申込期間:例年6〜7月
- 学科試験:例年10月上旬
- 技能試験:例年12月上旬
学科試験合格を前提に、申込後の約3〜4ヶ月で学科対策を集中して行い、合格発表後に技能対策を2ヶ月かけて仕上げるのが一般的なスケジュールです。
1日の学習時間の目安
| 学習期間 | 推奨学習時間/日 |
|---|---|
| 学科対策期間(3〜4ヶ月) | 1〜1.5時間 |
| 技能対策期間(2ヶ月) | 1〜1.5時間 + 週末に実技練習2〜3時間 |
無理のない1日1〜1.5時間を継続することが、長期戦を乗り切るコツです。
あわせて読みたい
まとめ
第一種電気工事士の合格に必要な勉強時間は、第二種取得済みで実務経験があれば150〜200時間が目安です。
- 学科試験は「配線図・高圧受電設備・基礎理論」を重点的に
- 技能試験は「複線図の習得」から始めて候補問題を全問反復
- 試験日程から逆算してスケジュールを組む
過去問を繰り返し解くことが合格への最短ルートです。setsucanの無料過去問・予想問題を活用して、効率よく合格を目指してください。
関連する資格ページ
監修・執筆
setsucan 編集部
設備管理・保安資格の取得支援に特化した学習プラットフォーム。現役のビルメンテナンス技術者や設備管理の専門家が監修した正確で実践的な情報を提供しています。