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第二種電気工事士の技能試験では、事前に公表される13種の候補問題から1問が出題されます。どの問題が出るかは当日のお楽しみですが、全13問を練習しておけば「当たり外れ」はありません。
この記事では、候補問題13種それぞれの特徴と注意点、効率よく練習するコツを解説します。
候補問題の全体構成
13問はすべて住宅・施設の電気配線を題材としていますが、使用する器具や回路構成が異なります。
難易度の分類(目安)
| 難易度 | 候補問題 |
|---|---|
| 比較的易しい | No.1、No.3、No.7 |
| 標準 | No.2、No.4、No.5、No.8、No.9 |
| やや難しい | No.6、No.10、No.11、No.12、No.13 |
難易度が高いとされる問題でも、繰り返し練習すれば40分以内に完成させられるようになります。
各候補問題の特徴と注意点
No.1:1灯1スイッチの基本回路
特徴:最もシンプルな構成。スイッチ1個と照明1個をつなぐ基本回路。
主な器具:ランプレセプタクル、スイッチ、差込コネクタ
練習のポイント
- 複線図を素早く書ける練習
- ランプレセプタクルへの輪作りを確実に
- 白線・黒線の極性を間違えない
よくあるミス:ランプレセプタクルの外側(シェル)に黒線を接続してしまう(正しくは白線を外側ねじへ)
No.2:3路スイッチ回路
特徴:階段灯などに使われる「どちらのスイッチでも点滅できる」3路スイッチの配線。
主な器具:3路スイッチ×2、ランプレセプタクル
練習のポイント
- 3路スイッチの0番端子と1・3番端子の役割を理解する
- 複線図で接続関係を確認してから施工する
よくあるミス:3路スイッチの端子番号の読み違え。器具本体に刻印されている番号を確認してから接続しましょう。
No.3:コンセントと照明の組み合わせ
特徴:コンセントと照明が独立した回路を構成する。実用的な住宅配線に近い構成。
主な器具:コンセント、スイッチ、ランプレセプタクル
練習のポイント
- コンセントは常時通電する回路に接続
- スイッチはあくまでも照明の回路のみに影響する
No.4:差込コネクタを多く使う問題
特徴:接続箇所が多く、差込コネクタの使用回数が多い。差込コネクタの扱いに慣れていないと時間がかかる。
主な器具:差込コネクタ×多数、スイッチ、コンセント
練習のポイント
- 差込コネクタへの挿入は「カチッ」という感触があるまで確実に差し込む
- 挿入後に軽く引っ張って抜けないか確認する習慣をつける
よくあるミス:差込コネクタの挿入不足。試験終了後のチェックで必ず全接続部を確認しましょう。
No.5:4路スイッチを含む複雑な回路
特徴:3路スイッチ2個+4路スイッチ1個の組み合わせ。3ヶ所のどこからでも点滅できる回路。
主な器具:3路スイッチ×2、4路スイッチ×1、ランプレセプタクル
練習のポイント
- 4路スイッチの役割(1・2番と3・4番の接続関係)を理解する
- 複線図をしっかり書いてから施工する
難易度が高い理由:4路スイッチの配線が複雑で、複線図を間違えると施工が崩れます。この問題は他より多く練習しておくことをおすすめします。
No.6:タイムスイッチ・電磁開閉器との組み合わせ
特徴:特殊な器具(タイムスイッチ等)が登場し、接続端子の読み方が必要。
練習のポイント
- 器具の端子記号(S1・S2・L など)の意味を確認する
- 問題に掲載される「施工条件」を必ず読む
No.7:2灯2スイッチの基本構成
特徴:照明2個、スイッチ2個が独立して制御できる回路。
練習のポイント
- どちらのスイッチがどちらの照明を制御するかを複線図で確認
- 接続間違いが起きやすいため、施工前に複線図を丁寧に書く
No.8:露出形コンセントの配線
特徴:露出形コンセントが登場する問題。コンセントの接続端子の読み方に注意。
主な器具:露出形コンセント、スイッチ、リングスリーブ
練習のポイント
- 露出形コンセントの接地側端子(W)と非接地側端子の見分け方
- リングスリーブの圧着マーク(小・中)を問題の指定通りに行う
No.9:3路スイッチと4路スイッチの組み合わせ(No.5の変形)
特徴:No.5と同様の構成だが、器具の配置や電線の長さが異なる。
練習のポイント
- No.5で練習した知識をそのまま活用できる
- 電線の長さが問題で指定されるため、早めに確認する
No.10:リモコンスイッチとリモコントランス
特徴:特殊器具(リモコンスイッチ・トランス)が使用される。端子接続のルールを事前に把握しておく必要がある。
練習のポイント
- リモコントランスの接続端子の役割を確認する
- 複線図を使って接続関係を整理する
No.11:配線本数が多い複雑な問題
特徴:使用するケーブルや電線の種類・本数が多く、作業工程が多い。
練習のポイント
- 各ボックスの接続関係を複線図で丁寧に確認
- 作業工程を頭の中で組み立ててから施工を開始する
No.12:自動点滅器とタイムスイッチ
特徴:屋外照明などに使われる自動点滅器が登場。接続端子の確認が必要。
練習のポイント
- 自動点滅器の接続端子(A・S・N など)の意味を確認する
- 問題の施工条件を最初に確認する
No.13:金属管工事
特徴:他の問題と異なり、金属管を使った施工が含まれる。ボックスコネクタやロックナットの取り付けが必要。
主な器具:金属管(19mm)、ボックスコネクタ、ロックナット
練習のポイント
- ボックスコネクタの取り付け方向を確認する
- 金属管内へのケーブル引き込みを練習する
難易度が高い理由:通常のケーブル配線とは異なる施工方法が求められます。最初は手順を追いながら練習しましょう。
13問全体の攻略順序
おすすめの練習順序
- No.1・No.3・No.7(易しいものから始める)
- No.2・No.4・No.8(基本的な複線図に慣れる)
- No.5・No.9(3路・4路スイッチの組み合わせ)
- No.6・No.10・No.12(特殊器具への対応)
- No.11・No.13(複雑な構成や特殊工法)
難易度の低い問題から始めることで、基本操作に自信がついてから複雑な問題に挑戦できます。
全問練習の目標時間
| ステップ | 目標 |
|---|---|
| 初回(制限なし) | 正確に完成させる |
| 2〜3回目 | 40分以内に完成 |
| 直前期 | 30〜35分以内に完成 |
30〜35分で完成させると、5〜10分の見直し時間が確保できます。
本番での時間配分
| 作業 | 目安時間 |
|---|---|
| 問題確認・複線図作成 | 5〜7分 |
| 施工(ケーブル作成・接続) | 25〜30分 |
| 見直し・欠陥チェック | 5〜8分 |
見直し時間を必ず確保しましょう。欠陥の見落としが合否を分けることがあります。
まとめ
13候補問題の攻略ポイントをまとめます。
- 全13問を少なくとも1〜2回完成させるのが最低目標
- 苦手な問題(特にNo.5・No.6・No.13)を重点的に練習する
- 複線図を正確に書くことが土台
- 本番では見直し時間を必ず確保する
setsucanの過去問解説や用語集も活用して、技能試験の理論的な背景知識を補いながら、実技練習と組み合わせて合格を目指してください。
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setsucan 編集部
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