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「二級ボイラー技士の試験に合格したのに、すぐに免許がもらえないの?」と驚く方も多いと思います。二級ボイラー技士は試験に合格するだけでは免許が取得できません。ボイラー実技講習(3日間)の修了 が必須条件の一つです。
この記事では、ボイラー実技講習の内容・申込方法・費用・受講のタイミングを詳しく解説します。
ボイラー実技講習とは
ボイラー実技講習は、二級ボイラー技士免許の取得に必要な実習形式の講習です。ボイラーの実物や模型を使って、座学では習得しにくい実務的な知識・操作技術を学びます。
実技講習が必要な理由
ボイラーは取り扱いを誤ると爆発・火災などの重大事故につながる危険な設備です。試験の学科知識だけでなく、実際のボイラーを使った実習を通じて安全な取扱いを体得することが法令上求められています。
免許取得の条件
試験合格後、以下のいずれかの条件を満たすことで免許申請できます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 条件A(最一般的) | 試験合格+ボイラー実技講習の修了 |
| 条件B | 試験合格+ボイラーの取扱い実務経験2ヶ月以上 |
実務経験のある方は条件Bを選べますが、多くの方は条件Aの実技講習ルートを選択します。
実技講習の実施機関と場所
ボイラー実技講習は 日本ボイラ協会(JBA) が全国の都道府県支部で実施しています。
実施場所
各都道府県の日本ボイラ協会支部で開催されます。実際のボイラー設備を使った実習が含まれるため、設備のある研修施設・事業所等で実施されます。
開催頻度は都道府県によって異なりますが、月1〜2回程度が一般的です。都市部では比較的頻繁に開催されていますが、地方では開催が少ない場合があります。
実技講習の内容
実技講習は原則 3日間(約20時間) で構成されます。
講習内容の概要
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 学科 | ボイラーの構造・取扱い・燃焼・安全管理 |
| 実習① | ボイラーの点火・起動・停止操作 |
| 実習② | 各種計器(圧力計・水面計・温度計)の読み方・点検 |
| 実習③ | ブロー操作・水処理の確認 |
| 実習④ | 異常時の対応・緊急停止手順 |
実技講習で体験できること
実技講習の最大の価値は、実物のボイラーに触れられる点です。
- 実際のバーナーに点火する体験
- 圧力計・水面計を実際に操作・確認
- ブロー操作の実習
- ボイラー室の設備確認
試験の学科では「水面計は1日1回以上確認」と覚えますが、実技講習では実際に水面計のコックを開閉する操作を体験します。
受講費用
ボイラー実技講習の費用はおおよそ 22,000円前後(テキスト代・消費税込み)です。
都道府県支部や開催時期によって若干異なる場合があります。申込時に最新の料金を確認してください。
申込方法
日本ボイラ協会への申込手順
- 日本ボイラ協会の公式サイトまたは最寄りの都道府県支部のサイトにアクセス
- 開催予定の実技講習日程を確認
- 受講申込書を入手(窓口・郵送・ダウンロード)
- 申込書と受講費用を支部窓口または郵送で提出
- 受講票が届く
インターネット申込に対応している支部も増えています。
実技講習を受けるタイミング
実技講習は 試験合格前後どちらでも受講できます。
タイミング別のおすすめ
| タイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 試験合格前に受講 | 合格後すぐに免許申請できる。実習内容が試験対策になる | 受験前の費用・時間が必要 |
| 試験合格後に受講 | 合格が確認できてから投資できる | 講習の空き状況によっては時間がかかる |
特に試験センターが自宅から遠い方や「試験の勉強と並行したい」という方は、試験前に受講することで合格後すぐに免許申請できるメリットがあります。
免許申請の手続き
実技講習修了後、以下の書類を揃えて都道府県労働局に申請します。
- 試験合格通知書
- ボイラー実技講習修了証
- 本人確認書類(住民票等)
- 免許申請書
- 収入印紙(手数料)
- 写真
免許は 厚生労働大臣 から交付されます(消防設備士免状は都道府県知事交付と異なる点に注意)。
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まとめ
二級ボイラー技士の免許取得には、試験合格に加えて ボイラー実技講習(3日間・約22,000円) の修了が必要です。
実技講習は日本ボイラ協会の各都道府県支部で月1〜2回程度開催されています。人気の日程は早期に満席になることもあるため、試験申込と同時に実技講習の日程もチェックしておきましょう。
試験前に受講することで、合格後すぐに免許申請できるためスムーズです。
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監修・執筆
setsucan 編集部
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